こんにちは。「コウノトリのお散歩」代表の髙橋薫です。
もし、周りの人の妊娠を喜べないならば、それは不妊治療におつかれのサインかもしれません。
今考えてみると、私はどこも悪くなかったのだと思う。不妊治療の病院を変え、検査を繰り返し、様々な診断があった。その度に気持ちが落ち込み、どんどん滅入っていきました。
たまたま、我が家には赤ちゃんが「すぐに」来なかった。それは、たぶんコウノトリがお散歩に出かけていただけなのです。
それなのに、ちょっと病院へ行ってみようという軽い気持ちで、「念のため」というだけで行ってしまった。
「念のため」ってよく言うけど、いったいなんなんだろう。
結局それから7年間も、いやほんとはそれ以上大変だった。ずいぶんと「ずいぶんなこと」をやってきたものだと思う。
元々は、私は元気で、毎日楽しくて、いつも周りを笑わせているような人だった。自分も良く笑い、バカなことをやって、良く働き、よく食べて、よく呑み、いろんなことに興味津々で、物怖じせずに何でも体験したくて仕方がないような好奇心旺盛な私だった。
大好きな人と結婚して、それだけも十分に幸せな毎日なのに。「赤ちゃんはまだ?」と聞かれただけだったのに。ただ質問されていただけだったのに。私は勝手に相手の言葉に色を付け、その言葉に感情を乗せた。「赤ちゃんはまだ?」を不快に捉えていたのは私だったのだ。
赤ちゃんはコウノトリが運んでくる。
不妊治療中は、それどころじゃなかった。そんな子供だましみたいなこと、気休めなんて気軽に言わないでよ。こうやってひとりでネガティブな気持ちになっていったと思う。
あなたが今、不妊治療中で、身も心も疲れているなら。いつも子どものことが頭から離れずに、たった一人で悶々としているのなら。
「少し休んでもいいのだよ。」コウノトリは、きっとそう言っているはずだ。
気まぐれなコウノトリは、夫婦二人で仲良く手をつないでお散歩しているすぐ近くにいるかもしれない。
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